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どこでもMy MacとSoftEtherは競合するようです。


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うちでは「どこでもMy Mac」を運用しているのですが、
最近Raspberry Pi 2を購入して、SoftEtherを新しく導入しようとしてつまづきました。
1日試行錯誤したので、ここで書いておきます。

環境
ブロードバンドルーターの環境下
「どこでもMy Mac」はすでに運用中
SoftEtherサーバにRaspberry Pi 2
クライアントはWindows8.1、MacOS X Yosemite、iPhone

症状
Win8.1にSoftEtherクライアントをインストール・設定すると無事通信が確立する
YosemiteやiPhoneのL2TP接続では応答なしというエラー

解決方法として考えついたのは2つ
・「どこでもMy Mac」を利用している機器を全て解除
・ルータのユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)機能をオフにする(結果としてどこでもMy Macを使えなくなります)

原因
「どこでもMy Mac」はファイル共有や、VNC画面共有といった通信を、家のネットワーク外でも通信させるようにしてくれるVPN(Virtual Private Network)機能を簡単に提供してくれます。これは裏でiCloud経由でダイナミックDNSでアドレスを出してくれたり、UPnPでルータにUDPポートを開けて、対象のMacまで通信を確立させたりと、様々な手続きを行ってくれるのですが、このUPnPが原因でした。

SoftEtherではルータ外側からUDPの500と4500番ポートのアクセスを、SoftEther Serverに転送してネゴシエートしていきます。この設定のためにルータのポートマッピング機能を使用します。

しかし「どこでもMy Mac」で同じポートを使用するため、UPnPで、あらかじめ設定したポートマッピングを上書きしてしまうようでした。
今回使用しているルータはNECのAtermではそうですが、他のルータではどのような挙動になるかわかりません。
またWin+SoftEtherクライアントで接続できた理由は不明ですが、おそらくL2TPでない方法で接続を確立させたものだろうと考えています。

自分はLinuxやコマンドに精通しているわけではありませんので、勉強もかねて(遊びたくて)Raspberry Piを買ってみました。パワーこそありませんが、1万円以下で買えて、家庭内で実用的にサーバとしても使えるRaspberry Piはとても面白くて魅力的です。
セットアップの様子を写真に撮ってありますので、記事にしてみたいと思います。