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Photoshopで線画を取り出す方法


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Photoshopで簡単に線画を取り出す方法は様々あるのですが、
色を塗る上では背景が透明になっていた方が色々便利。
線画のみ1レイヤーで抽出する方法をお伝えします。

1.線画の準備
線画を取り込むとき、鉛筆のラフ状態だと、クリーンアップのときにものすごい手間取ってしまいますので、きちんと清書しておきましょう。
新しい紙にペンでトレースしたものが現実的です。
また紙は最低でも上質紙でのペン清書、できれば動画用紙での鉛筆清書かスーパーファイン紙へのペン清書が理想です。

2.スキャン
目安として300dpi以上の解像度を確保することが理想ですが、
必要なピクセル数に応じて解像度を上下させましょう。
解像度を上げても、線の太さは変わりませんので、適切な大きさの紙に、適切な大きさの絵を用意しましょう。

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3.グレースケール化
Photoshopでスキャン画像を開いて、
イメージ>モード>グレースケール を選択します
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カラー情報を破棄するダイアログが出るので、「破棄」を選択します
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4.色の調整、ゴミ取り
レベル補正、トーンカーブなどを使って、背景にあたる部分を白く飛ばします。
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画像の左はスキャン後、グレースケール化したそのままの状態、右下はレベル補正した状態。背景の白さが違うのがわかるとおもいます。
この時補正後の背景をスポイトで色を取って(R:255 G:255 B:255)の状態になるまで調整してください。
調整後に、変な線の残り方をしているところは消しゴムツールなどでゴミ取りしてください。

また今回の作業方法は線の濃淡が残ります。白い部分が透明化されますので、背景が微妙に暗い(R:250 G:250 B:250のような)状態では、満遍なく黒い幕が残ってしまう状態になります。
(アニメ塗りする場合は二階調化やRGBモードのままレベル補正で対応しますが、その後の処理はバケツツールで塗りつぶすので、今回の方法は必要ないかとおもいます。)

5.背景のレイヤー化
レイヤーパネルの「背景」をダブルクリック、ダイアログが出るので、そのままOKを押します。
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この作業で、背景は「レイヤー 0」という名前のレイヤーになります。

6.選択範囲の読み込み
選択範囲メニュー>選択範囲を読み込む を選択

「反転」チェックボックスをオンにしてOKを押します

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この作業で線画の濃淡を含んだ選択範囲が作成されます。

7.新規レイヤーを作成、塗りつぶす
レイヤーメニュー>新規>レイヤー
 を選択
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レイヤー作成ダイアログが出るので、そのままOKを押します。

編集メニュー>塗りつぶし を選択
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使用:からブラックを選択、OKボタンを押します。

7.レイヤー0を非表示にする
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レイヤー0をオフにすると背景の白が透明に抜けます。

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できました。

8.カラーモードをRGBに戻す
仕上げです。このままだとグレーの色しか塗れなくなってしまうので、RGBにもどします。
イメージメニュー>モード>RGB カラー
 を選択

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レイヤーを結合するかどうか尋ねられますが、どちらでも問題ありません。
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ウィンドウのタイトルに、 RGB/8と表示されればRGBモードになっています。

このサイトのマスコット?キャラのスクハスを例にレクチャーしてみました。
是非お試しあれ。


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